選び方

一戸建て vsマンション 現役営業マンが教える本当のところ

  • 一戸建てとマンション、どっちにするか決められない・・・
  • マンションよりも一戸建ての方が価格が高い。これって本当?
  • マンション派、一戸建て派、それぞれ選んだ理由は?

 

「さあ、そろそろ自分の住まいを持とう!」

夢のマイホームを持とうと、そう考え始めた方が最初に悩むこと、それが「一戸建て」にするか「マンション」にするか。

それぞれ、良いことも悪いこともありそう。でも、それぞれの営業マンは良いことしか教えてくれないから本当のところを知りたい!

お任せください。

現役のハウスメーカー営業マンが、立場を無視して本当のところをお教えします。これを読めば、あなたが「戸建て派」か「マンション派」かが必ずわかります!

一戸建てよりもマンションの方が立地・利便性は良い?実はそうとも限らない

マンションと一戸建ての違いとしてまず挙げられるのが「立地」「利便性」の違いでしょう。

一般的には、マンションの方が利便性が良く、一戸建ての方が利便性が悪いと言われます。

これは、一部正解で一部間違い。なぜなら、人によって、「良い立地」「高い利便性」に定義が変わるからです。

良くあるポイントはこの2点。

  • 最寄りの駅までの距離
  • 日常生活の買い物

最寄りの駅までの距離

当たり前ですが、駅から近いのは間違いなくマンションです。このポイントに限れば、絶対マンションが良いです。電車通勤の方々にとってはとても大きなポイントですね。

駅近の戸建て、なんていうものももちろんありますが、便利な駅であればあるほど栄えていますから、高いビルなどがたくさんあって人通りも多い。土地価格も高い。閑静な駅の場合は良いと思いますが、そうでなければ、正直、ビルから見下ろされてうるさくて道路からの人目も気になる戸建てよりは、マンションの上階に住む方をおすすめします。

ただ、車通勤の方にとってはどうでしょう?最近激増してるテレワークが主の方にとってはどうでしょう?別に駅までの距離が近い=高い利便性ではありません。

実際に、最近の私のお客様にこんな人がいました。

元々は都内のマンションに住んでいた人が、昨今の影響で週の半分がテレワークになりました。そうすると、高いお金を払って、狭いマンションに住んで、ごみごみしたところで子育てをすることに疑問をもち、もっと郊外の方に行って広い家でのびのびと仕事・子育てしたい、なんて思うようになったそうです。それで、実際にマンションを売って郊外の一戸建てへ住み替えをしました。

必ずしもテレワークの方ばかりではないですが、ご自身の職種・業種なども考えて駅までの距離=利便性につながるかどうか、考えてみてはいかがでしょうか。

日常生活の買い物

これも一見するとマンションに分がありそうですよね。駅の近くにはいろんなお店がありますから、買い物はとても便利そうです。

ただ、ライフスタイルによってはそうとも言い切れません。

例えば、奥様が毎日徒歩、もしくは自転車等で食材の買い物に行くんだったら駅近のマンションはとても良いですよね。仕事帰りに、駅前のスーパーに寄ってその日の分だけ少量の買い出しをしてそのまま帰る、なんていう方にもベストです。

ですが例えば、週に数回、まとめて買い出しをする方ですとどうでしょう。一度の買い物がかなり大量になりますから、実際は徒歩で行くよりも車で行ってしまう方が多くなります。すると、駅近の立地が逆に仇になって、車は混んでいる、スーパーに駐車場はない、マンションの駐車場から自室までがかなり遠くて重い大量の荷物を持ってたくさん歩く、なんてことになります。

こんな方には、駅近マンション=買い物に便利、とはなりません。

結局、実際には車で買い物に行くことが多い人は、家族で買い物に行って自宅に車を停めてすぐに荷物を運べる、という方が圧倒的に楽だったりします。

実際のご自身のライフスタイルと是非照らし合わせて、自分たちにはどっちが便利なのか、良く考えてみましょう。

やっぱり戸建てよりもマンションの方が安いの?お金に関する本当のところ

「一戸建てを建てたいけど、お金がないからマンションにしようと思うんです・・・」

私がお客様からよく聞くご意見です。

これって本当でしょうか?いやいや、実はそうでもありません。

  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 駐車場代

これらの費用のことを考えていない方が意外に多いのです。実は、気づいているけど気づかないふりをしているだけかもしれません。これ、結構な金額になりますからしっかりと考えておきましょう。

マンションのエリアやグレードによりもちろん様々ですが、都市部ですと、管理費が月々10000円〜15000円、修繕積立金は月々5000円〜10000円、駐車場代が月々10000円〜20000円ほどでしょうか。

修繕積立金とかは結構怖くて、新築時には数千円だった負担が、30年も建てば20000円以上になっている、なんてこともよくあります。しかも、月々の積み立て金以外に、修繕の資金が足りないということで臨時で数十万円徴収されるなんてこともあります。

例えば、とあるマンションの管理費・修繕積立金・駐車場代の平均が40000円だとしましょう。35歳の方がマンションを購入し、85歳までの50年間住み続けた場合、

月々40000円✖️12ヶ月✖️50年間=2400万円

マンション購入時の住宅ローンとは別に、2400万円を支払うこととなります。これは結構な額ですよね。これを知らずに買ってしまい、生活を圧迫するなんていう方もいらっしゃいますから、是非ともご注意くださいね。

一方、一戸建ての場合はどうでしょうか。

一戸建ての場合は、管理は自分でしますから管理費はかかりません。駐車場代もかかりませんね。修繕費用については、例えばハウスメーカーの場合、20年〜30年ほどで修繕しますから300万円〜400万円ほどの費用をみておく必要があります。

つまりは、マンションと一戸建てでは、維持費にかかる費用が最大2000万円ほども変わることがあります。

だから、6000万円の一戸建てを買った場合と、4000万円のマンションを買った場合とで、人生トータルでかかる住居費用は同じになる場合があるんです。

これを知っている方は、「戸建ての方が高いから・・・」なんてことは言わなくなります。大切なポイントなので覚えておきましょう。

 

ただし、戸建ての場合は一つ注意点があります。実は、一戸建ての平均滅失築年数が32年というデータがあります(国土交通省より)。品質の悪い一戸建てを建ててしまうと、50年どころか30年くらいで家の寿命がきてしまう場合があるということです。

もちろん、全ての戸建てがそうではないですが、仮に安かろう悪かろうで戸建てを建ててしまった場合、30年後に建て替え、結果どんなに安くても2000万円以上はかかるでしょうから、マンションよりもさらに負担が増えてしまうことになります。

一方、マンションは鉄筋コンクリート造(RC造)なので、平均寿命は68年というデータがあります。構造・素材から言って、お金をかけてメンテナンスさえしっかりすればかなり長持ちするという点では、マンションの方が安心かもしれませんね。

一戸建てとマンション・間取りは?広さは?住みやすさは?

比べるポイントは以下の点。

  • 広さの違いはある?
  • 音の問題は?
  • バリアフリー
  • 防犯面は?
  • 庭などの外部空間について

広さの違いはある?

例えば、都市部の場合、3LDKのマンションの平均が約70㎡、戸建ての平均が100㎡ほどですので、やっぱり戸建ての方が広いです。

実は、戸建てにはマンションにはない「階段」や「長い廊下」など無駄な部分も含まれていて、これが15㎡〜20㎡ほどになります。ですので数字ほどの違いはないのですが、それでも、やはり平均的な広さは一戸建ての方が広いです。

実際に私にお客様で、マンションから一戸建てへのお住み替えを考える方の多くは、その理由に「とにかく狭い」を挙げます。

実際に部屋数が足りていない方もいますが、それよりも収納が圧倒的に足りないという方が多いです。マンションを購入するときは、部屋数・部屋の広さはもちろんのこと、必ず収納量を確認しましょう。家族が増えたり、子供が大きくなったりすると、とんでもなく物は増えます。十分に、確認してくださいね。

また、戸建ての中でも注文建築の場合は、間取りは自由に作れます。マンションはできているものを買うだけですから、良く言えば誰にとっても使いやすい万人受けする間取り、悪く言えば個性がないありきたりな間取りになります。こだわりが強い方は注文建築の戸建ての方が良いかもしれませんね。

音の問題は?

これが、マンショントラブルで一番多い問題です。小さなお子様がいらっしゃるご家庭は一番気をつけましょうね。

一昔前のマンションよりも、今の新築マンションはかなり遮音性が良くなっていますが、それでも「必ず無音」なんてことは絶対にないので、ある程度の覚悟はしておきましょう。

多少の音をたてても、お互い様、で済ませられるくらいのご近所付き合いをしておいた方が良いかもしれませんね。

なので、戸建て派の方の多くは、小さいお子様がいらっしゃる、楽器が好き、ペットがいる、という方が多いですね。

バリアフリー

これは、マンションのメリットですね。家の中に階段がないので、ご年配の方はとにかく楽だと思います。(もちろん、マンションにはエレベーターがついていることが前提ですが)

戸建ての場合でも、一階にLDK・水廻り・寝室を設けた間取りにする、道路との高低差がない土地にする、等の条件を満たせば問題はありませんが、都会のど真ん中となると、この条件を満たすのは実際には難しいことも多いです。

防犯面は?

これも、やはりマンションの方が良いでしょう。

基本的には玄関の鍵一個で施錠が済んでしまいますから、安全面は戸建てよりも高いと言えます。

しかし、よく聞く「オートロックだから」はそれほど意味を為しませんからご注意ください。マンションでも窃盗などいくらでもおきます。オートロックを過信しないでおきましょう。

またマンションでも、自宅の玄関位置がマンション内でも人目につかない、死角になるところにあるとやはり被害に被害に合いやすいとされています。「マンションだから大丈夫」ではなく、しっかりと個別の対策をとっておくことが大切です。

庭などの外部空間について

一戸建てへの憧れに、「庭が欲しい」という方は本当に多いです。

庭で家族でバーベキューをする、大きなプールを出して遊ぶ、庭木を育てたり、家庭菜園をしたり・・・使い方は様々、夢が広がりますね。

庭が欲しいなら、戸建てにしましょう。

ただし、植物がある場合は、思いの外、手入れは大変です。庭の手入れが大変なのも一戸建ての楽しみの一つくらいに思えるならば、庭付き一戸建てをお勧めします。

資産としての価値は?

資産としてのポイントは2つ。

  • 売却はどちらがしやすい?
  • 資産価値の維持はどっちがしやすい?

売却はどっちがしやすい?

これは難しいところですが、10年、15年という比較的短期間での住み替えや売却を視野に入れるならマンション、30年以上の長期スパンで考えるなら一戸建てをお勧めします。

まず、まともな土地であれば、30年後も土地の価値は変わりにくいので、資産価値は高いと言えます。ただし、建物は減価償却していきますからどんどん価値はなくなります。特に木造一戸建てなどは15年もすれば価値は1〜2割ほどに減ってしまいます。

一方、マンションは鉄筋コンクリート造なので、前述のように長持ちしますから、建物としての価値は木造一戸建てほどは急激に安くなりません。

なので、例えば「今の会社は転勤の可能性があって、地方に転勤になるなら売却する」という方ならマンションをお勧めです。

逆に、「老後は自宅を売って駅近マンションに住む、沖縄へ移住する、施設へ入る」なんていう方は一戸建ての方がお勧めです。

資産価値の維持はどっちがしやすい?

これが、みなさんが意外に知らないマンションと一戸建ての違いです。

結論から言うと、資産価値の維持は一戸建ての方がしやすいことが多いです。

理由として、マンションは、たくさんの方が一つの建物に住んでいます。このマンションの修繕をするにも、マンション住人全員からお金を集めて、合意を得て、修繕していきます。

ポイントはここです。

「マンション住人の合意」がなければ、いろんなことができなくなるということです。例えばこんなことがあります。

とあるマンションでは一部の人が修繕積立金を支払えず、お金が上手いように集まりません。集まらないから臨時徴収しようとしますが、お金に余裕がない住人はそれを拒否します。すると、思うような維持修繕ができません。すると、マンションとしての価値や耐久性はどんどん落ちていってしまします。その結果、住むにも、売るにも、価値が落ちていってしまいます。

要は、自分一人の力や意志で、資産の維持はできないということです。これはとても不安定な状態ですよね。

一方、一戸建てはそうではありません。自分の意志一つで修繕するもしないも、自由に決められます。売却するつもりできれいにすることも自由ですし、雨漏りしたって気にしない方なら何もしなくても構いません。全部、自分で決められるのが一戸建てのメリットと言えます。

一戸建てvsマンション まとめ

たくさん書いてきてしまいましたが、まとめるとこんな感じです。

【一戸建て派の方】

  • 通勤では必ずしも駅近にこだわらない
  • 買い出しはまとめてが多い
  • 車やバイクを持っている
  • せっかくの持ち家、こだわりを持って住まいを建てたい
  • 物が多いから収納がたくさん欲しい
  • 子供がいる、楽器をする、ペットがいるなど、音への配慮が必須
  • 庭を持つのが憧れ、庭で色々と遊びたい
  • 自宅を売るとしても、定年後。また、次の代に資産を残したい。

【マンション派の方】

  • 電車通勤は大変。とにかくその負担を減らしたい
  • 買い物はこまめにする
  • オーソドックスな使いやすい間取りで十分
  • 物はあまり持たない方だ
  • 防犯面をとにかく気にする
  • 階段とか、億劫だ
  • 植物は苦手。庭木とかいらないし、アウトドアは好きじゃない
  • 比較的短い期間で売ったり貸したりする可能性がある

 

いかがでしょうか?

このポイントの中でチェックが多い方、もしくは「これだけは譲れない」というポイントがある方を選びましょう。

あなたの建築計画が最高のものとなるよう、心を込めて・・・