ハウスメーカーでの注文住宅

ハウスメーカーの正しい相見積もり方法を現役営業マンが伝授!

  • 相見積もりしたいはどうやってするのが正解?
  • 何社くらいで相見積もりするもの?
  • 相見積もり時の注意点を教えて!

注文建築という人生で市場の大きな買い物、色々と見比べずにハウスメーカーを決めるのは怖いですよね。

ただでさえ、建築・不動産、なんていう専門的でよく分からなくて、悪い噂も聞く業界。騙されずに買い物したい!っていう気持ちの人は多いのではないでしょうか。

いろんなハウスメーカーを比べるにあたって、「相見積もり」という方法は、場合により確かに有効です。ただ、方法を間違えると、むしろ良い計画ができなくなってしまうものでもあります。

ここでは、相見積もりをしたい!という方向けに、正しい相見積もりの方法をお伝えします。正しい計画をして、最高の注文建築をゲットしてください!

ハウスメーカー正しい相見積もり方法 まずは何を比較したいかを明確に

たくさんあるハウスメーカーの中から一つを選ぶわけですから、たくさん比較して後悔しないように決めたいですよね。

ここで注意点。比較するのはもちろん大切なのですが、「何を比較したいか」をまずは明確にしましょう。

耐震性?断熱性?間取りの提案力?営業マンの力量?価格?

このように、一口に比較と言っても、比較するポイントはたくさんあって、それぞれにやるべき行動が違います。

例えば、家の性能や営業マンを比較したいのであれば、たくさんモデルハウスを見学しましょう。間取りや見積もりなんて作らなくても大丈夫です(っていうか、まだそんなのやらない方が良い段階)。

ハウスメーカー同士の「価格」を比べたい人は、この記事でいう「相見積もり」、つまりは各ハウスメーカーに間取り作成・見積もり作成を高い精度でやってもらい、その価格を比べるという手法をとります。

ただ、先に言っておきますが、相見積もりはけっこう大変です。あまり気軽な気持ちでやらない方が良いと思っています。ざっくりとした価格感を知りたいだけでしたら、こちらを参考にしてみてください。

ハウスメーカー坪単価(価格)ランキング!ランキングを見る際の注意点も伝授!

建築費用って全部でいくらくらい?項目別に費用の目安を知ろう!

ハウスメーカー正しい相見積もりの方法 同等スペックのハウスメーカー同士を比較する

相見積もりを取るときは、同等スペックのハウスメーカー同士で比較するようにしましょう。

よくいるのが、ローコストメーカーと、中堅木造メーカーと、ハイクラス木造メーカーと、最大手鉄骨メーカーと、全部を並べて比較する、なんていう人です。まあ、やりたければ別にいいんですが、あんまり意味がないと思います。

例えば、軽自動車と、ファミリーカーと、スポーツカーと、キャンピングカー、これを相見積もり(=価格の比較)して意味があると思いますか?

絶対軽自動車の方が安いし、スポーツカーの方が高い。そんなの当たり前じゃないですか。そもそも、車を買う目的、どんな車を買いたいかをはっきりさせていない人がやることです。

近所のスーパーとか気軽に小回りする車が欲しいなら軽自動車だし、週末家族みんなで出かけるときの大きな車が欲しいならファミリーカーだし、趣味で走るのが好きな人が買うのがスポーツカーですよね。

だから、まずやるべきは「あなたがどんな家を建てたいか」「なんために家を建てたいか」をはっきりさせることなんです。

で、それがはっきりしたら、同ジャンルの中で価格を比べましょう。車で言えば、「軽自動車が欲しい!」と決まれば、軽自動車同士で価格を比べる、「ファミリーカーが欲しい!」となればファミリーカー同士で価格を比べましょう。

家でいうと、節操なくいろんなジャンルの住まいを比べるのではなく、「初期コスト重視でローコストメーカーを建てる!」とか「耐震性を重視して大手鉄骨メーカーで建てたい!」とかを家族で決めて、その同ジャンルの中で相見積もりをするのが正しいやり方です。

これが基本になりますので、忘れないようにしてくださいね。

そのハウスメーカーのジャンルを絞るのが難しい!っていう人はこちらを参考に!

ハウスメーカーの失敗しない選び方 重要ポイントを徹底解説!

ハウスメーカーの正しい相見積もり方法 商品グレードを揃える

比べるジャンルを絞ったら、次はそのハウスメーカーの中での商品グレードを各社同じくらいになるように揃えましょう。

意外に知らない人も多いんですが、「○○ハウス」という中にも構造体などの違う商品がたくさんあって、グレードの幅がかなりあります。要は、同じ○○ハウスなのに、価格も品質もかなり違いがあったりします。これがバラバラでは価格の比較に意味がありません。

同ジャンル、例えば積水ハウスとダイワハウスを比べるなら、積水ハウスの中でのグレードと、ダイワハウスの中でのグレードを大体同じものにして比較しましょうね。

積水ハウスのハイグレード商品と、ダイワハウスのローグレード商品を比べても、そりゃあローグレードの方が安いよね、ってなって価格比較の意味を為しませんからね。

ハウスメーカーの正しい相見積もり方法 高額オプションを揃える

価格を比べるとは言っても、各社異なる会社ですから、全く同じ条件で見積もりを作ることはできません。キッチンのグレード、トイレのグレード、床材のグレード、建具のグレード、壁紙のグレード・・・こんなの全て条件を揃えるのは、現実的にはほぼ不可能です。

なので、せめて、いわゆる「高額オプション」くらいは揃えておきましょう。構造体に関わるグレード(耐震性やメンテナンス性など)は先述のように揃えておくのが大前提として、

太陽光発電・蓄電池・床暖房・エネファーム・オール電化・全館空調・ガス乾燥機・浴室乾燥暖房器・食洗機・電動シャッター・・・

こんな感じのよくオプションと言われるものの条件は少なくとも揃えておくことをお勧めします。

ハウスメーカー正しい相見積もりの方法 相見積もりは2〜3社で

星の数ほどあるハウスメーカー、ジャンルを絞ってもまだかなりの数のハウスメーカーがあるはずです。

たまに5社相見積もり、10社見積もり、なんていう方もいますが、個人的にはお勧めしません。お勧めは2社、多くても3社だと思います。

相見積もりは超重労働

いや、「体力も時間も無限にあるからいいんだ!」っていう人は別にやればいいんですけど、まず、めちゃくちゃ大変です。仕事も家事も趣味もある中で、10社比べるなんてかなりの重労働です。

比較のためにちゃんとした見積もりをもらおうと思ったら(=概算では相見積もりの意味がない)、どんなに少なくとも3〜5回は打ち合わせが必要です。10社なら合計50回。毎週土日、それぞれ午前午後打ち合わせをしたとして、週に4回。50回打ち合わせをするなら12週間以上、要は3ヶ月、全ての休みを犠牲にして、家族サービスもなく、家事も放っておいて、休むまもなく家のことを考え続ける・・・これでは楽しくありません。

しかも、比較数が多ければ多いほど、同じハウスメーカーとの打ち合わせの間隔は空いてしまいますから、記憶が曖昧で、効率の良い有意義な打ち合わせが出来づらいです。

そもそも、10社から絞れていないってことは、まだ相見積もりをするような段階ではなく、もっと各社の特徴研究に時間を割いた方が良いと思います。

多すぎるとハウスメーカー側のやる気が出ない

相見積もり相手がたくさんいればいるほど、正直言って、ハウスメーカー側のやる気も出ません。

だって、契約できる確率が低いんですもん。単純に言って、2社の相見積もりなら契約率50%、10社の相見積もりなら10%。10%しか契約率がないお客さん相手では、そりゃあ提案のレベルもサービスのレベルも下がって当たり前です。

この条件でも時間を使ってくれる営業マンは、時間が余っている営業マン=売れていない営業マンです。だから、優秀な営業マンほど、あまりに相見積もり相手が多いお客さんは相手にしないはずです。

だから、あなたのために、比較相手は程々の数にしておきましょうね。

ハウスメーカー正しい相見積もりの方法 期限を決める

相見積もりをするならば、「○月までには契約するかしないかの判断をする」と宣言し、期限を決めましょう。

集中してやるなら、1〜2ヶ月もあれば十分に契約するかどうかの判断材料は集まります。

これは、あなたががダラダラと時間だけを浪費して良い検討にならなくなるのを防ぐためでもありますが、一番はハウスメーカー同士の無駄な争いに巻き込まれないため、また良い提案を受けるためでもあります。

後出しジャンケン争いに巻き込まれないため

相見積もりをすると、ハウスメーカー側は、お客さんを見るのではなく競合している相手を見て商談を進めます。

あまり自分だけが資料を出しすぎて手の内を明かさないように、相手競合ハウスメーカーのペースよりも少し遅いくらいのペースで打ち合わせを進めたがります。

それは当然お互いにそう思っているので、後出しの連続で、どんどんスローペースな打ち合わせになり、結果無駄に検討期間が長い打ち合わせとなってしまいます。本来であればもう見積もりを出せるはずなのに、「見積もりは次回です」とか「今日は概算だけです」とかになっていくわけです。

なので、期限を決めるとそこまでには必ず全ての資料を出すことになりますから、こう言った無駄な争いに巻き込まれなくて済みます。

ハウスメーカーのやる気を出させるため

期限が決まっていないということは、ハウスメーカーだ話からすると、出口の見えないトンネルを走っているようなもの。先が見えないから、全力疾走出来ません。

人はゴールが見えるから頑張れますよね。それはハウスメーカーも一緒です。

「良い提案をして欲しい。でも、いつ決めるかはわかりません。こちらの考え次第です。」

という人と

「良い提案をしてほしい。○月には必ず判断しますのでよろしくお願いします。」

という人、どっちがやる気出ると思います?

○月には判断する、とわかっていれば、そこまで全力疾走すればいいんですから、ハウスメーカー側としても頑張りやすいですよね。

ハウスメーカーといえど、相手は生身の人間です。機械や企業を相手にしていると思ったら良い提案は受けられませんよ。

ハウスメーカー正しい相見積もりの方法 まとめ

  • 何を比較したいかを明確にする
  • 同等スペックのハウスメーカー同士で比較する
  • 商品グレードを揃える
  • 高級オプションを揃える
  • 2〜3社で相見積もりする
  • 期限を決める

これらをしっかりやるだけで、かなり相見積もりの精度が上がるはずです。っていうか、これでなければ相見積もりはやらない方がいいです。

大変だとは思いますが、良い住まいを建てるために頑張ってくださいね!

あなたの建築計画が最高のものとなりますよう、心を込めて・・・