住宅ローン

住宅ローンの頭金は本当に出さなきゃダメ?みんなはどうしてるの?

  • 住宅ローンの頭金って、みんなどれくらい出してるの?
  • 頭金ゼロでも家は買えるって本当?
  • やっぱりできるだけ頭金は増やした方がいいんだよね・・・?

 

一戸建てでもマンションでも、持ち家を持とうと思ったら何千万円も必要。

もちろん住宅ローンは組むとして、頭金はどれくらい必要なの?みんなどれくらい貯めてから計画してるの?なかなか友人にも聞きづらい質問ですよね。

ここでは、みんなが頭金をどうしているか、頭金を増やした方がいいのか、そもそも頭金は必要なのか、全てにお答えします!

住宅ローンの頭金の金額平均は?

年々この数字は変わっていきますが、リクルートの調査結果を見ると

頭金平均金額:1151万円

総額に対して頭金平均割合:19.1%

うーん、これだけ見ると、かなり頭金を出している方が多いですね。

ではもうひとつデータを。

頭金200万円未満:33.3%

総額に対する頭金の割合10%未満の方:51.9%

あれ?さっきのデータとなんか乖離が・・・

これ、どういうことかというと、めちゃくちゃ頭金を出している人がいるから平均の金額や割合は高水準になっているけど、ほとんど頭金なしで計画している人もたくさんいるよ!ってことです。

 

そもそも、持ち家を考える年齢も、持ち家の金額も、家族構成も、親からの援助金も、持ち家を持とうとする方はその全てがバラバラです。

20代で家を持とうとしたら頭金なんてないのが当たり前だし、定年迎えて退職金で持ち家を持つ方は全額現金を出します。

なので、当たり前で身も蓋もないことを言ってしまいますが、「みんながいくら頭金を出しているか?」なんて考えても仕方ないし、無意味です。

頭金をいくら出そうが、出すまいが、手元にある程度お金を残して、無理のない返済計画を組めば全く問題ありませんよ。

住宅ローンの頭金は、ゼロでも計画できる

結論から言うと、できます。

今の金融機関では、住宅ローンは物件の購入価格の100%の融資をできるところがほとんどです。

金融機関によっては、契約や設計、ローン手続きのためのいわゆる諸費用や、登記費用、火災保険、場合により引越し費用までローンに組めるところまであります。

 

ただ、ここで一つ注意を。

「頭金≠手付金」です。

手付金とは、土地や建物を契約する際に支払うお金で、物件によりかなり差がありますが、おおよそ物件価格の5%〜10%くらいでしょうか。最低でも100万円はかかると思っておいてください。

実際には、最初に支払った手付金分はその後ローンを組めるので戻ってきます。

例えば、物件価格3000万円で手付金100万円を払った場合、ローンは3000万円組みますが業者に支払う金額は残り2900万円でいいので、ローン実行後には最初の手付金分100万円はお手元に戻ってくることとなります。

だから、頭金はゼロでもいけます。ただ、契約当初はいっときであっても現金が必要になりますので、いくら必要になるかを事前に担当者に確認しておきましょう。

ちなみに、手付金がないからと言って消費者金融などで借入することは絶対NGです!これをすると、そもそも住宅ローンの審査が通りません。もしも借りるなら、ご両親様などから借りましょうね。

住宅ローンの頭金をたくさん出した方がいいケースと、出さない方がいいケース

よく頂くご質問ですね。これは、状況により答えが異なります。

住宅ローンの頭金をたくさん出した方がいいケース

欲しいモノのために頭金を出さざるを得ないのだったら、できるだけ出しましょう。

例えば、あなたの手元には住宅取得のための現金1000万円があります。あなたの年収から考えて、住宅ローンは4000万円が妥当なところとします。

ここで、あなたが求めている持ち家が5000万円するとしましょう。

これなら、頭金を1000万円出して4000万円のローンを組み、5000万円の買い物をしますよね。当たり前です。欲しいものを手に入れるためには、出した方が良いに決まっています。

頭金を出せるのに出さず、手に入れられるはずの欲しいものを手に入れない、もう意味がわかりません。住宅は失敗ができない、替えが効かない計画ですから、負担可能な範囲の中でできる限り良いものを手に入れましょう。

 

また、住宅ローンの種類や金融機関によっては、自己資金をたくさん出すと金利の優遇がある場合もあります。おおよそ、その目安が計画総額の10%ほど。全ての金融機関でこうなる訳ではないですが、調べておいた方が良いでしょう。

住宅ローンの頭金を出さない方が良いケース

無理に現金をたくさん出さなくても、組めるローンだけで欲しいものが手に入ってしまうケースです。

「現金出せるだけ出して、ローンは減らした方がいいのでは?」と言う声が聞こえてきそうですが、実はそうでもないんです。

ローンを多く組むことのメリット・ポイントは以下の2点。

  • 住宅ローン減税
  • 団体信用生命保険

住宅ローン減税

住宅ローン減税とは、「住宅ローンの残高の1%/年を上限に、10年間、最大50万円/年、払った税金が戻ってくる制度」です。

つまりは、4000万ローンを組んだら最大40万円、3000万円ローンを組んだら最大30万円、払った税金が戻ります。組めば組むほど税金はたくさん戻るということです。

この住宅ローン減税は制度上、戻ってくる税金の上限値は50万円/年なので、5000万円まではローンを組んだ方が得です。

もちろん、ローンをたくさん組めばその分の金利は支払いますが、今の金利は変動であれば1%を切ることがほとんどです。低ければ0.4%台。

要は、0.4%の金利を払って1%の税金が戻りますから、差し引きでは得します。なので、積極的ローンは借りましょう!

 

※これに当てはまらない方

  • 1%より高い金利でローンを借りる方
  • 払っている税金よりもローン残高の1%の方が大きい方

(ローン減税は、払った税金が戻ってくる制度なので、例えば4000万円ローンを借りていても、払った税金が30万円なら戻ってくるお金は30万円であり、40万円ではありません。)

最大500万円お得に!知っておきたい住宅ローン減税の基本〜裏技まで 住宅ローン減税って、そもそもどんな制度? 住宅ローン減税をうけるにはどんな条件があるの? 最新の制度はどう変わる? ...

団体信用生命保険

ローンを組むと、「団体信用生命保険」と言うものにほぼ必ず加入します。これは、借入者が亡くなったりした場合、ローンがゼロになると言う保険です。

例えば、45歳の方が3000万円・金利0.5%・35年返済で住宅ローンを借りた場合、金利分の支払いを月々平均に換算すると約6400円の負担になります。

つまりは6400円/月で最大3000万円分の保険に入っているようなものです。(銀行への利息は支払っていますし、ローンは年々減っていきますから厳密には違いますが)

一方、45歳の方が80歳までの(=35年間)3000万円の死亡保険に加入したとすると月々の保険料は約14000円ほど。(ライフネット生命「簡単10秒見積もり」より)

単純計算で、月々の負担は楽になります。だから、住宅ローンの額を減らすくらいなら、可能な範囲でたくさんローンを借りて、その分生命保険の内容見直した方が家計が楽になるケースはたくさんあります。

 

定年間近の人ほど、住宅ローンは組んだ方がお得!

50代、60代となってくると、「もうローンは組みたくないから全部現金でやる」と言う方はとても多いです。

ただ、実は年配の方ほど、ローンを組んだ方が恩恵があるんです

例えば、55歳の会社員、3000万円の現金がある方で、3000万円の家を買うとしましょう。現金=価格ですからローンは組まなくても計画できます。

ただ、ここで、ローンを組むんです。できるだけたくさん。

理由は先述の通り、理由はローン減税と団体信用生命保険。

55歳であれば人生の中でいちばん年収をもらっている可能性が高い時期。ってことは税金もたくさん払っています。これを住宅ローン減税で取り返さない手はありません!

また、団体信用生命保険についても歳を重ねれば重ねるほど得が大きいです高齢になればなるほど、一般の生命保険料は高くなりますよね。でも、団体信用生命保険料はローン金利に含まれていますし、年齢による保険料の増減はありません。ので、よりお得になるんです。

何より、現金を使わずにローンを組んだ場合、残された家族にとってのメリットがとても大きいです。

3000万円の現金で家を買った場合、例えばご主人様が亡くなったら、家はそのまま奥様に残せますが、現金は使ってしまってゼロ円です。

ただ、3000万円のローンを組んで家を買った場合、借入者のご主人様が亡くなった場合は、ローンは団体信用生命保険のおかげでゼロになり、家だけでなく、現金も使っていませんから3000万円の現金も家族に残すことができます。

「仕事はそのうちしなくなるんだから、ローンなんてずっと払えないよ」と言う声が聞こえてきそうですが、そこは大丈夫。もともと使うつもりだった現金3000万円が手元にあるわけですから、そのプール金から支払えば家計の問題は何もありません。むしろ、いざと言うときに何にでも使える現金が手元にありますから、より安心してご生活頂けます。

住宅ローンの頭金について まとめ

いかがでしたでしょうか。

年収や計画内容により正解は変わりますが、ローンは組めるだけ組んだ方が得が多いということがお分かり頂けたかと思います。

ただし、この恩恵は「今」計画する方のもの。住宅ローン減税の内容は今後どんどん変わって行く可能性があります。実は、住宅ローン減税の減税額は「残高の1%」ではなく「金利相当分」と変わる可能性があります。そうするとこれまでお話しした理論は通らなくなります。

より負担少なく建築計画をするためには、良い時期を逃さない!っていうこともとても大切ですね。

それでは、皆様の建築計画が最高のものとなりますよう、心を込めて・・・